子どものスポーツチームに行き足と靴を見ていて思う事
2020.07.06
最近、石原靴店では子ども達が参加しているスポーツチームに訪問し、足の計測や靴の履き方のチェック、足と靴の悩みについて相談にのることが多いです。
その中から私が思う事や問題点などをお話したいと思います。
先ず指導者さんやコーチによって、子どもの靴に対しての扱いが全く変わることです。 例えば、指導者がヒモを結ばずダラ~ンとした状態や最悪の場合は靴のカカト部分を踏んでいる場合は、きちんと靴を履いている子どもは少なくなることです。子どもはきちんと見ていますので、マネします。 これではいくら子どもの素質が良く、良い道具を使っていても、勝てませんし良い結果は出ません。偶にお見掛けするので、子どもと親御さんにしっかり説明して指導します。
また靴が合っていない場合も多いです。 1つ目は、陸上やサッカーに多い事例ですが好きな選手が使っているシューズを履いていて、本人の足に合ってなく、またレベルに合っていない場合もあります。 足が大きいため、小学生なのに大人のスパイクでしかも高額なハイレベルシューズを履いており、靴に対して足の筋力が付いていってない事も見られます。 筋力のあるトップ選手だから使えるシューズなのに子どもが履けば、疲れやすいし、故には怪我にもつながります。 本末転倒ですよね、子どもに合ったシューズが良いです。
2つ目は親御さんの心情であれば、『すぐに大きくなるから1サイズ大きいサイズにしておきなさい!』と言ってしまうのも良くあります。 1サイズ大きくすると、靴の中で足がズレて緊張の汗が出て余計に滑りやすくなり、ズレたくないと指を曲げるので運動効率も落ちます。 成長期であれば、半年ももたずに小さいと言われた時のショックは分かりますが、これがずっと続く訳ではありません。いつかは成長は止まりますよ。 逆に考え方を『順調に成長しているわ!』と我が子の成長を感じてもらうと少しは良いと思います。
あと最近感じるのが、計測した子どもの足であまり良い足ではないな・・と思っていると、とても良い記録を出している子だったり、逆のパターンで良い足の子が素晴らしい選手というのは繋がらないということ。 足元しか見ていないからしょうがない場合もありますが、まだまだ自分も勉強不足であり、先入観で捉えてしまうのは良くないと改めて思い知りました。
上記のような事例を感じることから、チームにお時間をもらい「親子勉強会」を行っています。 予め準備した資料をプロジェクターで映し出し、はじめは親子で30分間子どもでも分かりやすい足と靴の内容。終わったら子どもは飽きてくるので、練習に行ってもらい、その後親御さんのみで45分ほどもう少し深い内容の足と靴について行います。 これを行うと家庭ごとや親御さんによっての知識のブレが無くなり、その後のちょっとした説明でもよく分かってくれるので、これは成功事例と言えます。 またコーチにも喜んでいただけるので、年に2回ほどのペースでとチームから要請があるほどです。
もちろん私も今やっていることを更に良くして、子ども達が怪我無くプレーできる機会をつくることが使命と感じていますので、ご興味があったりご要望のチームさんは一度お問い合わせくださいね。 細かく内容も変えれますので、打ち合わせ致しましょう!